研究ニュース

大嘗祭に想う

天の原さやけき月は御皇孫(すめみま)の
宮居の照らす豊の明かりか 〈玲月〉

夜、月が美しく照り輝いていたのを見て、太陽の光は月を通すと、かくも清らかな光となるのだなあと改めて思うとともに、天皇皇后両陛下がご奉仕される大嘗宮の儀に想いを馳せました。朝、眼が覚めると、まだ西の空には月が上がっておりました。夕刻六時半に始まった神事の終了は夜中の三時だったとのこと。昨晩はぐっと冷え込みました。大嘗祭の翌日は豊明節会(とよのあかりのせちえ)が営まれました。皇居の豊明殿で行われる大饗の儀がこれにあたります。大嘗祭の後宴で、ハレからケ、祭から日常に戻るための解斎の行事です。令和の御代、清く正しく美しく在りたいと思います。

篠笛文化研究社 代表取締役 森田玲