研究ニュース

講談師・四代目 旭堂南陵師匠の訃報

代表の森田玲です。報道でご存知の方も多いと思いますが、昨日、講談師の四代目・旭堂南陵師匠が亡くなられました。私の文化庁芸術祭の受賞、天神祭とのご縁、京都大学への再入学は、南陵師匠の助言のおかげでした。その他、お世話になったことは数えきれず…かなりのムチャぶりもございましたが、結果的には、それが相当の修行となっていました。

南陵師匠は大阪芸術大学の客員教授として伝統文化論などの授業も担当されていました。三週間ほど前に病床の南陵師匠から電話があり、病気のことを知らされ、畏れ多くも、私が授業を引き継ぐこととなりました。南陵師匠の授業は学生の中でかなり評価が高かったと大学からお聞きしております。南陵師匠も次世代の芸術文化を担う若者たちとの交流を楽しんでおられました。病気の発覚から1ヶ月弱、ギリギリで差し出されたバトン…なんとか受け取ることができました。南陵師匠の意志を受け継ぎ充実した授業を展開できればと思っております。

いただいた『群書類従』百数十冊も大切に活用させていただきます。

ご冥福をお祈り申し上げます。

篠笛文化研究社 代表取締役
玲月流初代 篠笛奏者 森田玲