篠笛・祭文化の歴史研究を通して、
日本の今、未来を考える
篠笛、そして、篠笛の出自である祭文化を調査・研究し、その成果を発信すべく、講演、書籍の刊行、
YouTube配信など様々な活動を行なっています。 また、学校の音楽教育への和楽器・篠笛の導入にも取り組んでいます。
篠笛文化研究社では、未来の篠笛の在り方を考えるために、篠笛の歴史文化と、篠笛が育まれてきた祭についての調査・研究を行なっています。
研究活動
篠笛研究
篠笛の歴史文化/和楽器としての歴史・今・未来
篠笛は、祭や三味線音楽などを通して日本人に親しまれてきた楽器です。様々な分野で用いられてきましたが、相互の交流がなく、また、必ずしもその必要がありませんでした。
そのため、これまで篠笛の歴史や実態を総括する機会がなく、それが原因で、間違った篠笛の語源説の流布や、ドレミの笛の流行、さらには、そのドレミの笛が既存の篠笛の名前<唄用>に取って替わるという現象まで起きて、奏者、笛師の間で混乱が生じています。
篠笛文化研究社では、このような問題を直視して歴史に学びながら、篠笛の魅力を再発見し、それを未来に伝えるべく、調査研究活動を行なっています。
祭研究
日本の祭と神賑/祭具と芸能の発達史
篠笛が育まれてきた祭を知ることは、篠笛を知る上でも不可欠な作業です。
篠笛文化研究社では、様々な地域の祭を「神賑(かみにぎわい)」をキーワードに調査研究を行なっています。
祭を神事と神賑行事という二つの局面にわけてとらえると、二次元の絵が三次元の立体になるかの如く、その実態がありありと立ち上がってきます。
また、神輿、御迎提灯、太鼓台、地車、獅子舞といった祭具・芸能の発達史を具体的に追うことで、祭の実像に迫ります。「篠笛のゆりかご」である祭文化の未来を考えることは、篠笛の未来を考えることに直結します。
教育活動
学校の音楽授業への
篠笛導入のご提案
平成十四年(2002)の学校の音楽の授業への和楽器の導入以来、篠笛文化研究社では、小学校、中学校、高校、大学にて、講師の派遣、先生への指導方法の教授、プラスチック製篠笛など教材の紹介、芸術鑑賞会での演奏などを積極的に行なってまいりました。
和楽器に馴染みのない先生にとっては、篠笛の導入を難しく感じることがあるかもしれません。確かに音を出すために少し工夫が必要ですが、この音が出せるようになるまでの試行錯誤の過程も含めて、学びであり楽しみであると捉えることができます。
まずは「子供たちと一緒に学ぶ」という気持ちで始めてみてはいかがでしょうか。いったん興味を持つと子供たちはどんどん吹けるようになっていきます。当初は篠笛に不慣れだった先生も、授業を重ねていくうちに、自信をもって篠笛を教えることができるようになります。
<篠笛の特徴>
① 旋律楽器である
② 演奏の前に調律などの準備の必要がない
③ 持ち運びに便利
④ 卒業後も活用しやすい(国内・国外で自国の文化の披露の機会が増えています)
篠笛文化研究社では、学校の授業を様々な形でサポートいたします。是非ご相談ください。
別ウインドウが開きます。
講演依頼
篠笛や祭の歴史文化に関する
講演のご依頼
篠笛文化研究社では、フィールドワークを活かした研究と、そこから得た知見を、さまざまなメディア(書籍・新聞・ホームページ・YouTube)を通して発信しています。その成果を皆さまと共有すべく、篠笛や祭に関する講演のご依頼を承っております。
写真や図表を用いて、具体的な事例を紹介しながら、わかりやすく楽しい講演を心がけています。質疑応答の時間も確保し、皆さまの疑問にお答えします。篠笛の演奏を交えた講演も可能です。
演奏を主とした公演は「玲月流」のホームページからご依頼ください。
講演時間・費用
企画内容やご予算に応じて、費用・講演時間をご相談させていただきます。
まずはメールまたはお電話にてお問い合わせください。
<演題の一例>
篠笛の歴史と文化
民俗芸能と祭囃子の魅力
ドレミがなくても日本は幸せ
日本の祭と神賑
四季の祭と日本文化
祭は誰のものか
地車のルーツと歴史文化
ダンジリ(太鼓台・地車)とは何か
神賑の祭具・芸能(御迎提灯・太鼓台・地車・獅子舞など)のルーツと歴史文化
神輿の役割と発達史
ほか
主な講演実績
2005年 |
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「地車囃子鳴物 岸和田の笛」/岸和田市立マドカホール |
2006年 |
「だんじり祭を盛り上げる囃子・鳴物」(「だんじりフォーラム」)/池上曽根弥生学習館 |
2008年 |
「堺・泉州の神賑」岸和田市青年団協議会(「第1回 摂河泉の神賑」)/岸和田市立浪切ホール |
2009年 |
「第二回 摂河泉の神賑」岸和田市青年団協議会/岸和田市浪切ホール 「摂河泉の祭囃子」(特別展「大阪の祭り」大阪歴史博物館、協力:大阪府神社庁)/大阪歴史博物館 「泉州・岸和田の笛」(全国青年団OB会大阪大会)/泉佐野市 |
2010年 |
「第三回 摂河泉の神賑」岸和田市青年団協議会/岸和田市浪切ホール |
2011年 |
「第四回 摂河泉の神賑」岸和田市青年団協議会/岸和田市浪切ホール |
2012年 |
「第五回 摂河泉の神賑」岸和田市青年団協議会/岸和田市浪切ホール |
2013年 |
「第六回 摂河泉の神賑」岸和田市青年団協議会/岸和田市浪切ホール |
2014年 |
「岸和田フォーラム だんじり彫刻から紐解く大坂之陣」(岸和田市観光振興協会) /岸和田だんじり会館 「祭は文化のタイムカプセル〜岸和田ダンジリに見るニッポンの底力!」/衆議院第一議員会館 |
2015年 |
「摂河泉の神賑行事」(「祭のカタチ~まつりを支える人々」)/太鼓正 「京の祭から考える祈りのかたち」/京都芸術センター 「日本の祭と神賑」(日本の祭と神賑・出版記念祝賀会)/新阪急ホテル |
2016年 |
「祭は誰のものか?~イベント化する神賑行事」(現代民俗学会2016年度年次大会シンポジウム)/東京大学東洋文化研究所 |
2017年 |
「祭の中の神賑~御迎提灯と太鼓台のルーツを探る」(特別展「北大阪のまつり」)/吹田市博物館 「岸和田祭のはじまり~地車のルーツを訪ねて」(岸城神社夏祭 特別企画)/岸城神社 |
2018年 |
「祭のカタチ~ちょうさ太鼓のルーツに迫る!」/豊浜ちょうさ会館 「心で読み解く京の祭と神賑」(全6回)(有斐斎弘道館講座)/有斐斎弘道館 「篠笛を知る~祭が育む日本の音~」(「講座シリーズ♯4」TARO 伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィス )/京都芸術センター 「日本の祭と神賑~祭を読み解く羅針盤~」(「第6回 日本の祭シンポジウム」学校法人 至学館)/ルブラ王山 |
2019年 |
「笛と太鼓は恋人」/鼓屋 「祭の中の神賑~新たな視座から祭を読み解く~」(「続・続 歴史と未来をつなぐ民俗学」)/佛教大学四条センター 「日本の祭と神賑」(全6回)(有斐斎弘道館講座)/有斐斎弘道館 「豊前中津 祇園車のルーツに迫る!~大阪だんじりと和船の残響~」/中津市小幡記念図書館 「だんじり(太鼓台・地車)のルーツと語源に迫る」(展示会「彫物ひねもす博覧会」だんじり彫刻研究会)/岸和田市立浪切ホール 「伊勢大神楽~清らかな獅子舞と放下の曲芸」(忠岡町町制施行80周年記念事業)/忠岡町立ふれあいホール 「祭は誰のものか?~神賑行事から読み解く祭のカタチ」(國學院・院友神職会大阪府支部総会)/モントーレ梅田 |
2020年 |
「どんどん!ヂキヂン!ルーツは同じ~ちょうさ太鼓と地車囃子~」/豊浜ちょうさ会館 「日本の音を吟味する-ドレミがなくても大丈夫♪」(全6回)(有斐斎弘道館講座)/有斐斎弘道館(新型コロナウイルス流行のため1回のみ開催) 「日本の祭と神賑-コロナ禍に立ち現れる祭の力」(全4回)(有斐斎弘道館講座)/有斐斎弘道館 「大衆芸能論」/大阪芸術大学 「伝統文化論」/大阪芸術大学 |